アプリケーションの核心はテストチャンバーそのものである治具の構造です。設計、構造、得られたノウハウがこのアプリケーションの成功の基盤となっています。
取り外しおよび交換可能な真空チャンバーが1つあり、蓋の開閉とロード/アンロードは手動式です。
チャンバーは2つの部分で構成され、人間工学に基づいて使いやすい位置に傾斜しています。
チャンバー本体は1つの固定部分から構成され、オペレーターが専用サドルにワークを配置することができます。手動式カバーから成る可動部分でワークを覆い、カップリング専用の密閉容積を確保した設計となっています。
ご要望に応じて、マシンに空圧安全装置を付け、上部プレートが急に閉まることを防止することもできます。オペレーターがボタンを使って、手動で係合/離脱させてプレートを開閉できます。
チャンバーはワーク接続治具を備え、バッテリー冷却プレートをマシンのテスト経路に接続できます。すべての空圧動作機構はチャンバー外部にあり、手動で操作できます。
ワークの図面に従って、真空チャンバー内にテストフィクスチャーが設計され、ワークをチャンバー内にロードするときに、チャンバー外部に取り付けた固定スキャナーでワークのラベルを読み取ることができます。
チャンバーは交換式で、コードにより識別されます。コードはサイクルごとにマシンで自動制御され、選択した作業プログラムと一致しているかチェックされます。
コンパクトなチャンバーにより、必要なポンプ能力を最小限に抑えることができます。また、フィクスチャーは手動継手でマシンの処理回路に接続されます。
チャンバーの構成には最適に設計された内部交換式ツーリングも含まれ、位置決めしてバッテリー冷却プレートモデルに接続できます。
測定原理は、ヘリウムトレースガスの質量分析計での分析による真空チャンバーでのグローバルテストです。
マシンの真空チャンバーは溶接・塗装されたフレームに組み付けられます。真空ポンプシステムはチャンバー下部に配置されます。配電盤、分析システム、および空気とヘリウム分配用の気圧機器パネルはフレーム内に封入されています。
HMIとして、タッチスクリーン式カラーモニターと、オペレーター用の押しボタンとライトのあるリモートコントロールボックスを1つ備えています。
装置にはヘリウム放出と空気放出のために個別の放出口があり、ヘリウム回収システムに接続できます。
5 mのチューブが付いたスニファーで、手動でリーク探知を行うことができます。チャンバーを空けたままスニファーを使用することで、不良ワークを(低圧で)再テストし、リーク箇所を見つけることができます。
マシンにはバーコードラベルリーダーが1つあり、マシン構造に固定されています。テストの開始前に、バーコードリーダーがラベルを読み取ってチェックし、テストの続行を許可します。
ベンチには、HMI機能として、15インチのタッチスクリーン式カラーモニターを備えた工業用PCが組み込まれています。工程の管理にはPLCが使用されます。
- 非常に小さいチャンバー容積
- マシン間でチャンバーを交換可能
- 設定可能なHMIタッチスクリーンインターフェース
- オペレーターのための便利な押しボタンパネルとライト
- 将来的には自動システムによるロード/アンロードも可能なテスト治具設計
- 高精度システム
テスト圧力 | 2.4 bar |
出力定格 | 毎時60個 |
不良しきい値 | 0.6 ccm/min(2.4 bar) |